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- 2014.04.13
- ◆2012年度AIRの掲載情報 2014/4/13更新
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2010年からクリエイティブセンター大阪では、毎年1面ずつ施設を囲む高さ3mの防潮堤に壁画の制作を行っています。壁面は三面あり、一年目はギリシャ人アーティストのb.(ビードット)による作品「b.friends on the wall」が制作され、二年目は日本のNPO法人Co,to,hanaによる「NAMURA 152P」が制作されました。
三年目の今年はNDSM Werfで活動する新進アーティストのJeroen Erosieを招聘し、クリエイティブセンター大阪のアーティスト・イン・レジデンス事業として壁画の滞在制作を行います。 壁画は地域の住民の方々とワークショップを開催し、3m×18mの壁全面に協働で制作されます。
ヨルン・エルジー滞在期間中は壁画制作のほかに、大阪を拠点として活動する日本人アーティストのコタケマンとの共同制作を行われます。
共同制作ではオランダからストリートのグラフティーアーティストであるErris HuigensとPhet Onefiveを招聘し短期滞在を行い、日本人アーティストKoutaro Ooyama a.k.a. Monとともに作品を仕上げます。特設サイト http://wpp.namura.cc/
Jeroen Erosie 作品案 PDF -
2012年10月16日 プレスリリース(PDF) -
Jeroen Erosie
ヨルム・エルジー
- 2012年
- ロングステイ
- 滞在制作
1976年、オランダ生まれ。ビジュアルアーティスト。90年代からグラフィティーを始め、平面作品をメインとし、その作品スタイルはグラフィティーからコンセプチュアルアート、イラストからタイポグラフィに至るまで、一見対局と見られるほど多様な分野に根ざした作品づくりを行なっている。
詳細プロフィールはこちらPhet Onefive
フェット・ワンファイブ
- 2012年
- ショートステイ
- 滞在制作
1967年、オランダ生まれ。1997年にvisual arts Tilburg The Netherlandsで絵画を学び卒業。
Phet Onefiveは宇宙一多彩なエンターティナーである。多くのアートイベントで主演となり、自分自身のブレイクダンスショーを主催し、青少年センターでボランティアを行い、複数のフォトログの真ん中に写り、数十のブログにゲスト出演し、ミゼット投げを行い、人類史上最も長い文章のショーを主催している。
詳細プロフィールはこちらErris Huigens
エリス・ハジェンズ
- 2012年
- ショートステイ
- 滞在制作
オランダ生まれ。Erris Huigensは"Graphic Surgery"というユニットで、Gysbert Zijlstraと活動している。
Graphic Surgeryは都市景観から様々な視覚的要素を分解し、スキャニング、デジタル編集、印刷、コピー、ステンシルなどを駆使することによって、異なるイメージへと直感的に再構築することで作品制作を行なっており、この制作過程を「グラフィック手術=Graphic Surgery」と呼んでいる。
詳細プロフィールはこちら(1)ワークショップ
2012年11月17、18 、24、25日(全4回)
(2)制作発表
2012年12月1日 場所/クリエイティブセンター大阪
本企画では、滞在中に制作を行った18メートルに及ぶ巨大壁画のライトアップとともに、ワークショップなどを交えて行った壁画制作過程の展示を行います。 当日はコタケマンのディレクションのもと、制作発表の空間づくりが行われます。
Pattern Formation (reconstruction)/壁画作品
アーティスト:Jeroen Erosie
私は作品の制作過程を重視しており、制作されるプロセスと具現化される作品との関係を繋ぎ合わせることを模索しています。自身の制作では、これまで私が歩んできた背景と、今興味を抱いている物事とをミックスさせることを試みています。
ワークショップでは、イメージをみんなで築き上げていくように、さまざまな異なる作品の層を重ね、作品テーマとは異なるような一つ一つのピースを、一つのイメージを繋ぎ合わせていくように制作していきます。これは暗い時代からの復興が、さまざまな人の手によって築き上げられていく様子をイメージしています。
作品は、左から文章を書いていくのと同じ様に、左から形作っていきます。巨大な型紙で作るステンシルによって、みなさんでピースを加えていきましょう。
一緒にウォールペインティングを作り上げていくことがみなさんの誇りとなりますように。
(作品の左側にある黒色は " 暗い時代 " を象徴しており、そしてグラデーションで変わっていく青は、高潮や津波の際に私達を守るってくれる、クリエイティブセンター大阪のゲートの水門と同じ色をイメージしています。)
Octagon(八角形)
アーティスト:Jeroen Erosie、Phet Onefive、Erris Huigens、Mon a.k.a. Koutaro Ooyama、コタケマン(ディレクション)
180cm×90cmのコンパネを4枚重ねて高さ1800cm×幅3600cmの面をつくり、さらに高さを上げカンバスとなる巨大な八角柱を制作。描く空間は大阪を拠点として活動する日本人アーティストのコタケマンによって演出され、それぞれの表現が交じり合う制作空間の中、手法が異なり国も異なる4人のペインターによって八面が描かれた。
来場者は制作空間のほとんどを占める巨大な八角柱の周りを周遊する形で観賞。表現される空間を肌で味わいながら、制作の様子から完成までを見守った。
主催:リッジクリエイティブ株式会社(ART COMPLEX/アートコンプレックスグループ)
共催:近代化産業遺産(名村造船所大阪工場跡地)を未来に活かす地域活性化実行委員会
助成:平成24年度文化庁文化芸術の海外発信拠点形成事業