INTERVIEWS

Maik ter Veer インタビュー

2012/2/17,18 Artist In Residence program "HOTDOCKS"
@名村造船跡地 クリエイティブセンター大阪


「ROBODOCK」について教えて下さい。

「ROBODOCK」は、アムステルダムで14年続いてきた大きな国際フェスティバルです。世界的に有名なアートとテクノロジーの祭典で、今回は日本のアートプロデューサーである小原啓渡氏に招かれて、日本にROBODOCKを紹介しにやって来ました。
アムステルダムにもクリエイティブセンター大阪のような造船所をリノベーションしたNDSM Werfという施設があって、大阪と同じようにアーティストが造船所へやってきて活動を始めました。
私たちは様々な場所で、多くのリサイクル品やリノベーションスペースを作っています。 ROBODOCKではすべての物を廃品を使ってを作っています。Barやトイレ、机にイスなど、大抵のものは私たちの手で作っています。 そのすべてがアートのようで、クリエイティブセンター大阪と同じようにプラットフォームを形成しています。

ROBODOCKではアートとテクノロジーに関わるさまざまな人々を世界中から招致していて、多くのロボット工学者も同様に招聘しています。それに加え、多くの作品、パフォーマンス、ミュージックを集めています。
ここ(クリエイティブセンター大阪)は、以前は巨大な船を作っていた造船所ですよね。
何もないスペースではありますが、ROBODOCKはいつも同じように何もない場所から始まり、新しい世界へのドアを開きます。
2007年、ROBODOCKには世界中から2000人もの観客がやって来ました。
そのうち20%は他の国、50%はオランダの別の街の人々です。今年はアメリカ、オーストラリア、ドイツ、フランスなど、26カ国のプログラムを行う予定です。ROBODOCKは世界的に有名なフェスティバルになりつつあり、多くの企画制作者が観に来ています。日本からも小原氏がやってきてとても気に入ってくれたので、今私たちはここにいるのです。

今回の滞在制作は8人のメンバーで来日していて、ROBODOCKからいくつかのプロジェクトを紹介します。
"Dicycle"は巨大な車輪の付いた自転車を使った移動型の写真展です。プロモーションのために2、3日間、大阪の街を巡る予定 です。みなさんにROBODOCKを紹介するとともに、巨大なスペクタクルを楽しんでもらえるでしょう。
また、今回は「TUIG」というオランダのシアター・カンパニーもやって来ています。
とても有名なカンパニーで、美しいショーが評判です。


「TUIG」について教えて下さい。

私たち「TUIG」はシアターグループです。14年間活動を続けてきました。この舞台が出来たのはもう10年前になります。オランダで作りました。その後、ヨーロッパを巡り、またアメリカ、南アフリカでも公演を行い、そしてここ、日本にやって来ることとなりました。


「Salt Vitale(作品名)」のコンセプト・テーマを教えてください。

思い切って先の分からないことに飛び込むとき、人生の決断をするのはとても難しいことです。
迷った後、"よし、やるぞ!"と思っても、その結果がどうなるかしばらくは分かりません。だから進むためには、どこに向かうか分からないまま"ジャンプ"しなければないのです。"人生へジャンプ"、"チャンスにジャンプ"、とも言えるでしょう。

この舞台は"ここから始まる。ここが始まりだ。"という文章で終わります。「ここがあなたの残りの人生の始まりだ」、という意味です。 例えば結婚するとき、新しい仕事を始めるとき、新しい機会に出会ったとき、"よし、やるぞ!"という決断が必要です。これが、この作品のテーマです。


最後に日本へのメッセージをお願いします。

私は世界中どこでも一緒だと思っているのですが、やりたいことや、やらなくてはいけないことがあるとき、成功するかどうか分からずとも、"ジャンプ"しなくてはいけないのです。ただ、進むしかない。そこから始まるのです。もしためらって思い切って始められないと、何も起こりません。ただ進むのみ!ヨーロッパでも、日本でも、私はこれが言いたいのです。「やりたいことに向かって進め!」と。

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翻訳:中西由佳