NEWS

【レポート】3/16 POOL, loss of colour 色彩の喪失 メイキング

2014.03.16 19:46 ‚ news > 2013

今回制作した "POOL, loss of colour 色彩の喪失" の作品制作の様子を追ったメイキング・レポートです。
今回の作品は、15m×7.5mの巨大なカーペットに印刷されています。
ヨーロッパではカーペット/絨毯文化が一般的で、アーティスト曰く『このサイズのプリントを出来る印刷屋さんは簡単に見つかるよ』とのことだったのですが日本ではなかなか見つからず。
ようやく反応をいただけた印刷会社の方から言われたのは、「日本国内だとこの規模でこの印刷機器を持っているのはほんの数社ですね」ということでした。

畳の文化を持つ日本では、ヨーロッパほど大きな需要が無いようで、見つけた印刷会社はすべて東京周辺に固まっていました。



カーペットの毛や織りにも種類があるので来日前に写真で確認してもらいました。




色の特徴的な二箇所をピックアップし、1㎡のサンプルを送っていただきました。
水をかけてこすったり、剥離剤を吹きかけてみたりしましたが落ちません。
裏は玄関などによくあるゴムマットのようになっており、展示を考えて、ゴム面に養生テープや両面テープなど貼って試しました。

入稿したデザインを印刷会社が16色に置き換え、その中で表現しきれない色はさらにオプションの30色で再現します。
本当に発色が美しく、オランダで制作したときよりもきれいだとアーティストが驚いていました。
また耐性も強く、作品ではありますが本当にカーペットとして実用が可能です。


ちなみにこちらがアーティストのAIR大阪での仕事場です。


・・・そしてカーペットが届きました。



10巻のカーペットを繋ぎ合せて1つの作品にしており、一巻あたりは150cm×750cmのサイズで出来ています。


上の図のような形で繋ぎ合わせます。

届いたカーペットは写真で見るように一部隙間が空いてしまったので職人さんに来ていただいて写真撮影用にカットして形を整えていただきました。


カーペットを拡げている場所はクリエイティブセンター大阪4階の「原図場」と呼ばれる場所です。造船所だった当時に一分の一で図面を引いていた場所で、床にはその当時の跡が残っています。作品はこの場所をイメージして作られました。

カッティング後に形は整い全体を確認できる状態に。




数日後、カッティングしたカーペットの刷り直しが届きましたが少しだけデザインが周囲と合わずカーペットは刷り直してもらうことになりましたが、次に届いた作品はついに完成に。

そしてその後届いたカーペットはそのまま大阪駅のグランフロント北館、ナレッジキャピタルへ。閉館後の深夜24時半からの設営です。



作業灯だけの明かりとBGMの流れないナレッジキャピタルはとても静謐で、厳かで、この中で作品を見て欲しいと思うぐらいに美しい場所でした。

そして設営は始まります。









カーペットの仕込みが終わり、展示の設営に入ります。




そして、、




完成です!



こちらは設営の様子をiphoneの動画編集アプリで撮影したものです。
なかなかに面白いのでぜひ見てみてくださいね